成人式の着付とヘアメイクが日本の民族衣装の命運を握っている?

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成人式は呉服屋さんにとっては一大イベント。「うちで着物を借りたら(購入したら)前撮りも当日のお支度も付いてます(安くできます)」というパックプランでバンバン売ってますよね。

最近は18歳頃から振袖のカタログが家に届き「気に入った着物は早い者勝ち!」というようなイメージでご本人や親御さんをあおっているみたいですね。「20歳になる年の4月には前撮りが終わってる」というお嬢さんも多いとか?
成人式の前撮りはホテルやコミュニティーセンターの大きな会場を借り、ヘアメイク ⇒ 着付 ⇒ 撮影 と流れ作業が出来るように部屋を仕切り、1日に100名前後のお支度と撮影をします。

そしてこの時期になるとSNSやメールでヘアメイクさんを集め始めます。「ヘアメイク出来る人いませんか?セットが出来なくても教えるから大丈夫です」って… …もしもし??…そんな簡単にヘアセットってできませんよ??(--;)

メイクには美容学校やメイク学校の生徒が集められることも多いです。過去に「メイクはどうしますか?ピンクだと可愛くなってオレンジだと大人っぽくなります!」と全員に行っているメイクさんがいて、その子はビューラーもお客様に渡して「自分でして下さい」というので、思わず手が空いた時に「ビューラーはしないんですか?」と聞いたら「はい!学校からビューラーはするなと言われているので!」と元気よく返事をもらい、驚いた私は何も言い返せませんでした…(><)

着付はほとんど大手の着付教室が引き受けており、生徒さんがペアを組んで着せているようです。中には講師陣が「10分で着せられる簡単な振袖着付」というのを教えているところがあるとか…??

ある時、成人式の着付をする方に「お客様がタオルを忘れると困るんです。タオル無いと紐が食い込んで苦しくなりますよね」と当たり前のように言われてビックリした事があります。So-magicの着付を経験した方は分かると思いますが、着物はキチンと体に巻き付けて着付をすると、紐は押さえるだけで済むので、食い込むことはありません。苦しくもなりませんし、もちろん着崩れたりもしませんよ。

そして写真。私が昔にお会いしたのはラフな私服の若いカメラマンが数人でした。ライトのセッティングをして、決められたポーズを2~3カット撮り、台紙の注文も一緒にとってました。

つまり、ヘアメイクも着付もカメラマンも経験の浅いスタッフばかりが集められているということ。なぜならヘアメイクも着付も撮影も「呉服屋さんの付属アイテム」として扱われるのでギャラが安いんですね。そうなると腕のあるベテランは仕事を引き受けません。

こういった現状を引き起こしてしまうのは「どうせ1回限りのお客様だから、クレームが来ない程度になんとか形になっていればいい」という思いが各業界の根底にあるからなんです。

そしてその業界の仕組みの中にハマってしまうとなかなか抜け出せない人たちがいるのも事実。だって大した技術がなくても、その時期になれば仕事が入ってくるので、何も考えなくていいし集客しなくてもいいのですから。

でも「一回限りだからこのくらいでいいでしょ」思って仕事をしている人たちの技術に満足するお客様は少ないのです(中にはタイミング良く合う人もいるかもしれませんが)

そして、成人式の着付が苦しかったお嬢様達は「二度と着物なんて着たくない」と思ってしまいます。呉服屋さんが成人式という一大イベントに、目先の事だけを考えて腕のない人たちをかき集めた結果、その後に着物を着たいと思う人たちはいなくなってしまうのです。

目先の利益だけを求めるか。長い目で通ってくれるお客様を見つけるか。どちらが賢明なのでしょうか?

私の場合は成人式をきっかけに着物の良さやヘアメイクや着付をしてもらうこと(昔は「支度を整える」と言っていました。いい言葉ですよね(^^))を知って、その後の人生の節目ごとに着物を着たり、信頼のおける美容師にお支度をしてもらう事が当たり前になっていくことを選びます。これは七五三の子どもスタジオや卒業式、結婚式の会場にも言えることです。

よく呉服屋さんで「うちで着物をご購入した方は着付代が無料です」とサービスしているところもあります。もちろん本当に呉服屋さんのスタッフがしっかりと着付を勉強して、綺麗に苦しくなく着付ける技術を習得して自社のサービスとして行っているなら問題ないと思います。ただ、安い時給で着付師さんを雇っている場合は話が別です。安い時給で着付をするということは自分の技術に自信がないから。それは着物の着せ方を知っているだけでちゃんと着付ができることにはならないのです。

そしてキチンとした技術を持っている人は、申し訳ないけれど安い金額では仕事をしません。それなりの時間とお金をかけて身に付けた技術を安売りするプライドは持ち合わせていないからです。ただし、高いのに技術がない人もいるから厄介なのですが…(><)

ニワトリが先か?卵が先か?提供する側の意識が先か?提供される側の意識が先か?その答えはありません。でも間違いなく成人式の着付やヘアメイクでそのお嬢さんの着物人生を左右されてしまいます。それだけ着付をする人には民族衣装が定着するか否かの責任がかかってくると私は思っています。

だからこそSo-magicは【記念日スタイリスト®】として日本の民族衣装と伝統・技術を守り継承して行きたいと思い、お客様の大切な記念日のお支度をさせていただいております。

記念日スタイリスト®/花嫁お仕立て師◇そうま すずよ

下請けの悪夢から抜け出したいヘアメイクさんには こちら。

【お問い合わせはこちらからどうぞ】

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